RESAS 地域経済分析システム 政策アイデアコンテスト

RESAS 地域経済分析システム 政策アイデアコンテストの選考結果が発表されている。

http://expo.nikkeibp.co.jp/bdc/resas/contest2015/

全てを読んだ訳ではないが、不満が残る発表だと思う。

何が不満か?
政策アイデアコンテストなので、実現性は二の次なのかもしれないが、ビジネスモデルが描けているのが少ないのである。

例えば、地方創生担当大臣賞に輝いた
筑波大学社会工学域 都市計測実験室
「日本の将来を描写する北海道津別町 若い世代が地域を解析する」(北海道津別町)
の提案
http://expo.nikkeibp.co.jp/bdc/resas/contest2015/pdf/tsukuba.pdf

ここで出しているアイデアは

①バイオマス企業誘致~雇用の創出~
②バイオマス発電で照明~再生エネルギー先進地~

だけである。

その根拠に林業に強い地域であることをRESASで証明しているが、そんなアイデアは林業関連で考えればRESAS使わなくても誰にでも思いつくアイデアだ。

バイオマスの企業が存続可能な業績を上げられるのかどうかまで検証していない。ここが大きなアイデアの欠陥であろう。
大変残念な大臣賞と言わざるを得ない。

比較的ましなのは、
徳島県庁・リーサス活用実践チーム
「“RESAS”から見る!「サテライトオフィス」の効果」(徳島県、徳島県神山町・美波町)

ケーブルTV普及率の高さから、サテライトオフィスを提案しているが、流入人口と流入年齢層の分析をRESASで行っていて、サテライトオフィスで働ける若年層の流入増加の可能性があることに言及している。

「日本でなぜサテライトオフィスが普及しないのか?徳島ではそこを何をもってブレイクスルーするのか」まで言及したら良い提言だったと思う。

ちょっとビジネスモデルまで踏み込んでいるのが
株式会社ビジネスクロス・長野県諏訪チーム
「長野県諏訪地域経済を観光周遊バスで元気にする 観光地までと観光地間の交通手段を転換」
(長野県諏訪地域(岡谷市、諏訪市、茅野市、下諏訪町、富士見町、原村))

実際にバスを運行させるコストまで試算している。(やや無理があるが)

このアイデアに助成金を出して、実際にバスを運行してくれる企業が現れるかどうか?タクシー業界のシステムを流用が前提になっているが、コンペティタのタクシー業界が協力するとが思えない、など実現性にはまだまだ詰めるところが多そうだ。


RESASの私の中の評価は以下のようなものだが、選考結果を見ると、それらを覆してくれるものはなかった。
・課題を抽出できるものではない。ましてやビジネスモデルが思いつけるものではない。
・課題やアイデアがまずあって、その裏付けとして使われるオープンデータでしかない。
・国のデータに閉じず、その処理系をオープンにすべきだ。

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